BCDとは

BCD(Buoyancy Control Device、ボイヤンシー・コントロール・デバイス)とは、スクーバダイビングで使用する浮力調整装置のことです。

ダイビング中はさまざまな条件が重なることで、ダイバーの浮力が刻々と変化していきます。例えば着用するウェットスーツだけを考えた場合、その生地に閉じ込められている気泡は浮力となるため、エントリーの初期段階ではダイバーに対して大きな浮力を与えています。しかし、潜水深度がすすむにつれ、スーツの気泡は水圧によって潰されていき、体積が減少することになります。これは同時にその気泡が持っていた浮力が失われることも意味しており、スーツの浮力だけ考えた場合、潜れば潜るほどより沈みやすくなっていくと言えるでしょう。

PADIレスキュー・ダイバー・コース

一方で背中に背負っているタンク内の空気は、潜行時間とともに消費されていきます。しかし、仮に中身の空気が消費されたとしても、タンクの体積そのものに変化は無いため、相対的には消費された空気に応じて浮力が増加していくことになります。このように、ダイビング中のダイバーの浮力は常に一定ということではなく、時間や行動、あるいは水深によって目まぐるしく変化しているのです。

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このような状況であるにもかかわらず、ダイバーには常に一定の水深を保つ、中性浮力が要求されます。海中を容易に平行移動することが必要であるため、自分の浮力が調整できなければ、常にフィンによるキックの推進力によって水深を上下させなければならず、多くの運動エネルギーが消費されてしまうのです。そうなると空気の消費量の格段に増加するため、長い時間のダイビングは不可能になってしまうのです。

About TDU

BCDは本体の空気袋に空気を出し入れすることによって、これを装着したダイバーの浮力を微調整することができる装置です。形状によってタイプ分けされており、空気袋がダイバーの背面から腋の下に配置され、バックルとベルトで調整を行えるショルダーベルトタイプや、細かなサイズ調整が出来ない反面、空気袋が全体にいきわたっていることで、生み出す浮力が大きく、かつ排気もスムーズなジャケットタイプ、あるいは背中のみに空気袋があり、比較的圧迫感が少なく腕周りの可動域が邪魔されないバックフロートタイプなどがあります。
どのタイプも一長一短がありますが、陸上で試着したときよりも、実際に水中で使用したときの方が、よりフィット感が重要になることは注意が必要です。